今週末、MARKAWARE2015年春夏シーズンのアウターが続々と入荷いたします。
第二回目の今日は、展示会後に行った受注会で一番人気だった美しいシルエットが目を惹くトレンチコートををご紹介します。
まずは縫製についてお話します。メンズのコートを作ろうと思い立って最初にぶつかる問題が「どこで縫うか?」というです。しっかりとした良いコートを縫いたければコート専業工場にお願いする必要があります。しかし、このコート専業工場というのが本当に少なくなってしまっています。一般的にはブルゾンなどを得意とする重衣料全般を縫える工場にお願いするということになるのですが、コート工場と重衣料工場では持っている設備が異なります。また常に綺麗なコートを流しているラインとカジュアルなものから綺麗なモノまで流しているラインでは、どうしても出来上がった時の「顔」が異なってしまいます。
MARKAWAREでは新潟県にある数少ないメンズコート工場にお願いしました。「ハセガワコート」は1949年の創業から60年以上コートを作り続けてきた工場です。元々は老舗コートメーカーの「ツバメコート」の専属工場として、その全盛期を支えましたが、ツバメコートの倒産前から他の大手アパレルのコートを少しずつ縫いはじめ、現在は国内大手向け商品などを縫っています。小規模メーカーの商品を縫うのは初めていうことです。
この工場で縫って貰ったのが毛芯・フラシ芯の本格的なトレンチコートです。芯類はすべてこのコートにあわせて別注しています。現在流通しているコートのほとんどは大量生産向けの接着芯を使うか、せっかく毛芯を使っても見返しに接着芯を貼るなどして素材の風合いを殺してしまっています。フラした芯で洋服の骨組みをしっかりさせながら、表面の表地を柔らかくのせていく。そしてキリッとさせるとことはキリッとさせていく。それぞれの工程に高い技術が必要です。それらの組み合わせで良い洋服が出来上がってきます。
毛芯の上にのせた表地は、スーピマコットンを使用した綿ギャバです。スーピマ60番手の糸をZ撚りの強撚で双糸にしています。そのためキリッと立った綾目が美しく、春夏シーズンらしいシャリ感のある素材が出来上がっています。コットン100%ですが程良いドレープ感が綺麗で動きの出る素材です。裏地にはシルクを35%混ぜたコットンシルクツイルを使用しています。
スプリットラグランスリーブでスッキリとした印象のコートのアクセントになった大きなフラップポケットの中にも遊びを入れています。
是非店頭でご確認下さい。
Text&Photo: Shunsuke Ishikawa