2014F/WのMARKAWAREは、天然素材にこだわったコレクションを展開。ベンタイル、ローデンクロスやSuper 120’Sウールのメルトンなど、豊かな風合いをもちながら着込むほどに肌に馴染む洋服が揃います。このコーナーではデザイナー石川俊介にそれぞれの素材、洋服に注ぎ込んだこだわりを聞きます。
— 鮮やかな色合いの、グラフィカルなアイテムですね。
2014年の春夏コレクションでも作ったハンドペイントのシリーズですが、秋冬はそれをデニムで用意しました。ハンドペイントという通り、職人さんがブラシを持ち、腕をふるって柄を描いているものです。カモフラージュ柄を意識しながらも、タフになりすぎないようにジオメトリック柄に寄せて描いてもらいました。
— カラーバリエーションはありますか。
秋冬の色合いを意識したレッド/ブラウンのものが一種類。これはWhole Larder Loveという今季のテーマから導かれた秋冬の食物、自然のイメージです。
それから、デニムのインディゴを活かし、こちらはグリーンとかけあわせて美しいバランスを探った色調のものです。
— 色彩的で見た目のインパクトがある一方で、ベースになっている生地もしっかりとしていて、綺麗な形の洋服ですね。
生地は13オンスのセルヴィッチデニムを使用しています。しっかりとした生地に、ハンドペイントで載せた塗料が深みを出しているので、形はベーシックなものですがコーディネートのアクセントに最高なシンプルアイテムができました。
アイテムとしては、Gジャン、パンツ、そして作業着としても使えるエプロンの3種類を用意しています。
Photo & Text : Tsuzumi Aoyama