014F/WのMARKAWAREは、天然素材にこだわったコレクションを展開。ベンタイル、ローデンクロスやSuper 120’Sウールのメルトンなど、豊かな風合いをもちながら着込むほどに肌に馴染む洋服が揃います。このコーナーではデザイナー石川俊介にそれぞれの素材、洋服に注ぎ込んだこだわりを聞いていきます。
— このコーナーでも以前に(http://parkingmag.jp/archive/work/3659/)紹介した、Super 120’s の原料を使った生地のアイテムですね。
石川:Super120’sの紡毛糸という美しい原材料により、フランネル仕上げをした後も素晴らしい光沢感です。着心地を大きく左右する柔らかさの部分でも、素肌にも着られるほど優しい肌触りの生地になりました。前回紹介したものはメルトンに仕上げたダッフルコートですが、こちらは「ハンツマン・ジャケット」と「スポーツマン・ジャケット」の2型です。
— それぞれの特徴を教えてください。
石川:まず、テーラードジャケットタイプが「ハンツマン・ジャケット」です。これはシンプルなハンティングジャケットですが、エルボーパッチに白いレザーを貼り、都会的な印象に変えています。
— ジャケットの肘というのは着用しているなかで痛みが早い部分ですし、ここにパッチがついていることで、その痛みを意識せずに着られる点も嬉しいですね。
石川:ラグランスリーブのジャケットが「スポーツマン・ジャケット」です。前シーズン大変ご好評をいただいたラグランスリーブのスポーツジャケットをフラノ素材に置き換えたものです。袖のリブにもイタリアの「ゼニア・パルファ社」のニット糸を使用して、非常に柔らかい肌触りが気持ち良いアイテムですね。
— それぞれセットアップで着用できるパンツもリリースされていますね。
石川:非常にご好評をいただいています。特にスマートなウールトラウザーが評判ですね。すでに完売してしまったショップから追加オーダーも入っています。ウエストにはゴムを入れているので、ベルトレスでリラックスした着心地を味わっていただけます。人気アイテムなのでもしお見かけになったおりには、ぜひ着用して履き心地を確かめてみてください。
Photo & Text : Tsuzumi Aoyama