PORTLANDについてのレポートも3回目(前回、前々回)となりました。今回は一気に駆け足で紹介致します。
まずは今やPORTLANDの中心とも言えるACE HOTELへ。場所も便利でラウンジも開放的。となりのStumptown Coffee Roastersできりっと酸味の効いたエスプレッソを買ってきて、このラウンジでゆっくり飲みながら眼を覚ましました。
ラウンジにおいている調度品もいちいち気が利いています。この空間におくと違和感の強いATMマシンにはキャンバスのカバーをかぶせることで場の雰囲気に馴染ませていました。
続いてPowell’s City Of Booksへ。世界最大規模の独立系書店として知られる大型書店。面白いのは新書、古本、ソフトカバー、ハードカバーを同じ棚の中においている販売方法。そしてコーヒーの街ポートランドらしく店内のコーヒーコーナーが非常に充実しています。WORLD CUP ROASTERSという名前でビーンズの販売まで行っています。またコーヒーショップのテーブル席には販売している本を持ち込むことができて、ここでお茶しながら座り読みできます。
続いて倉庫街の再開発成功例として知られるパールディストリクトへ。ただ、このエリアでは期待をしていたほどの魅力や活気は感じられず。日本のベイエリア開発と大きな違いは見つけられませんでした。ランチはこのエリアにあるペルー料理のandinaへ。あまりメジャーではないエスニック料理ながらポートランドのベストレストランにも選ばれる店です。食べたのはチキンと豆の煮込みのプレートで、インカ米と一緒にカレーのように食べます。メキシカンやインド料理のように香辛料がしっかり入っているわけではなく優しい味でした。
続いて向かったのはダウンタウンの北東エリア。ここには今ポートランドで最も行列のできる店があります。それが写真のVoodoo Doughnut。ポートランドの街を歩いているとここのテイクアウト用ボックスを持った人達をよく見かけます。勝手に抱くポートランドのドーナツ屋のイメージといえば、「オーガニックな素材を使ってふんわり系でこだわりを持った人達が……」などというものでした。しかし、これが全くの逆方向。ピンクのイメージカラーに遊園地のアトラクション並の店内、ある意味アメリカらしさ満載の店でした。本当はギトギトのチョコレートやクリームたっぷりのドーナツが名物なのでそれを食すべきではありますが、30分並んで買ったのはオールドファッション1個。買う頃にはお腹いっぱいの気分でした。まあ、観光ということで。
Voodoo Doughnutのあるこのエリアは、それまで見てきたエリアとは異なる面白い場所ではありました。周辺にはボタンを押すと何かしゃべり出すアート作品?「CHURCH OF ELVIS」や、今や日本でも見かけることの少なくなったゲームセンター、ZINE専門店、そして数々の怪しげな店などが雑多にありました。
次は少し北に向かいHAND-EYE SUPPLYというワークウェアと工具・雑貨を取り扱うショップ。こういう店で必ず扱われているのが、日本の刃物類。包丁だけでなくハサミや工具用でも日本の刃物用鋼材の優秀さは世界中で知られています。
もう少し街をぶらぶらした後、フライトまでに少し時間があったのでACE HOTELまで戻りClyde Commonで軽く食事。その後空港に向かい次の目的地ニューヨークに向かいました。
Photo & Text : Shunsuke Ishikawa