現在、PARKING COFFEE × CACAO WORKSで作っているチョコレートは3種類。アルワコ族のカカオについては以前の記事を参照いただくとして、今日は、のこる2種類をご紹介します。まずはアルワコと人気を2分するトゥマコから。原産国としてはアルワコと同じくコロンビア。南部、エクアドルとの国境に近い沿岸部で栽培されているカカオです。
品種特定の根拠となる遺伝情報の解析が済んでいない、カカオ未開の地域の産ですがマイルドでバランスの取れた優等生です。強めのローストで出来立ての3日ほどはアーモンドのような深みのある、まろやかな甘味を持っています。短い期間なので、このタイミングに出会えたなら幸運です。
次第に酸を増し、ライムのような微かに渋味を伴った果実味が心地良く、バランスの良い味わいです。PARKING COFFEE×CACAO WORKSの店頭では3種類のチョコレートを販売していますが、どのチョコレートを食べたらいいか選択に迷ったら、カカオのさまざまな味わいをバランスよく表現している、この「トゥマコ」をオススメします。
これは12年冬収穫の豆の話で、そろそろ13年夏収穫のトゥマコも到着します。サンプルを焙いた印象では、また別の顔をしている様子。ご紹介はまたの機会に。
最後になりましたが、3番目にご紹介する聖ラファエル農園のカカオは今期の収穫は品質が思わしくなく、買い付けを見送ったカカオです。
ピーキーとでも申しましょうか? 赤ワインのような特徴的な渋味を持ち、レーズンを想わせる甘酸っぱい果実の味わいがクセになります。アルワコ族の居住地に程近い、コロンビア北部のシングルエステート(単一農園)で栽培されています。
熟成による変化が大きいカカオで、この点も楽しんで貰えたら嬉しいです。在庫は10キロを切りました。まだ試していない方はお早めに。
追記。
イベントのお報せをひとつ。カカオ豆からつくるチョコレートのつくり手が集まるイベントです。題して”TOKYO CHOCOLATE SALON 2013″、詳細はこちら。
【日時】
2013年9月8日(日)
開場:13:00
閉場:19:00
※入場無料です。
【場所】
横浜赤レンガ倉庫 1号館 3F ホール
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Text : Masato Asahi
Photo : Tsuzumi Aoyama