PARKING COFFEE × CACAO WORKSから、フレンチプレスのレシピをご紹介しましょう。とても簡単に、いつでも同じ味のコーヒーが淹れられますよ。
例えばドリップの場合、抽出の全行程において手作業によりお湯を注ぐわけですが、お湯を注ぐ場所やその量、タイミングなど毎回毎回同じようにお湯を注ぐのは至難のワザ。「同じ豆なのに、毎回微妙に味が違う気がする」と悩んでいる方は、PARKING COFFEE × CACAO WORKSで行ったワークショップにもいらっしゃいました。変動要素が多いため、何が悪かったのか、どこでミスをしたのか、検証することも難しいのです。それでも膨らむ豆から立ち上る香りを楽しみながらお湯を差していく作業には、五感を刺激する面白さがあるのは間違いないのですが。
そこで、家庭でもお店で買ったコーヒー豆の味を間違いなく楽しみたいという方におすすめしたいのがフレンチプレス。手順は簡単でポットに挽いた粉を入れ、お湯を注ぎ、規定の時間を待つだけ。ドリップと比較すると工程が単純で変動要素が圧倒的に少ないため、コーヒーの出来上がりが安定します。
前置きが長くなってしまいましたが手順をご紹介しましょう。
コーヒー豆の分量:20g
お湯の分量:300cc
1. 20gのコーヒー豆を中粗挽きで挽き、プレスポットに粉を投入。
2. 全体に行き渡るように静かにお湯を注ぐ。
3. 粉の全体が濡れたら中心にそっとお湯を刺していく。
4. プレスの蓋を載せ、4分待つ。
5. 静かに、一番下までつまみを押しさげて出来上がり。
コツは、給湯の際にお湯で攪拌してしまわないよう、そっと注ぐこと。注ぎはじめは手順2の写真のようにポットを持って傾けると、お湯が落下する勢いを殺すことができます。コーヒーの粉がポット上部に浮き上がってくるので充分に抽出されないのではないかと心配になるかもしれませんが、この粉をお湯で混ぜたり沈めようとしないこと。4分待つ間に徐々にお湯が浸透し、しっかりと抽出されますよ。
また、使用するプレスポットは金属フィルターを使用しているものがおすすめです。
コーヒーに含まれるオイルと微粉を通すので、スペシャルティコーヒーの奥行きあるフレーバーを存分に堪能できますよ。ペーパーフィルターによるスッキリとした飲み口のコーヒーも美味しいものですが、微粉の舌触りやオイルによる濃密なコクも良いものです。
プレスポットは手順を説明するために中が見えやすいガラスのものを使用しましたが、PARKING COFFEE × CACAO WORKSではステンレスの二重構造になったBODUMのCOLOMBIAを使用し、いつまでも暖かいコーヒーを提供しています。器具の販売も行っていますので、ご来店の際はお気軽にご相談ください。
Photo & Text : Tsuzumi Aoyama