2014.03.23
茶と美展
今日は駒場の日本民芸館に行ってきました。行こう行こうと思いながら行っていなかった「茶と美」展、本日最終日ということだったので。
「用の美」を唱え李朝の焼き物などを愛した柳宗悦。わび茶を源とする考え方にあった人ですが、同時代の茶人に対する批判を行った人。その人の考える茶を見てみたいなと興味がありました。実際に見てみた最初の感想は「今ひとつぴんと来ない」という曖昧なものでした。というのもイメージするわび茶の世界がずらーっと並んでいる感じで、そこに驚きがありませんでした。しかし、少し時間が経って分かってきたのが、失われていたオリジナルの茶の世界を、昭和の時代に自身の解釈で提示したのが柳宗悦。そして茶の湯とは無縁の僕は平成の時代にその柳宗悦が示した世界を茶の世界と理解して、そこまでを含めて茶だと思っていたということなんだなということです。
とにかく、日本人が世界に誇るこのわび茶の感性がここ数年のファッション界に大きな影響を与えたことを考えると、もっとしっかりこの方面を学び直そうと思いました。
で、さっそく本棚(段ボール)から柳宗悦の本を探しました。読んだもの、読みかけのものなど何冊かあったはずですが見当たらないので、読みかけのままおいてあったこの本にしました。
「用の美」ではなくの「アノニマスデザイン」から勉強しなおします。
Text & Photo : Shunsuke Ishikawa