2014.01.15
山の仕事、山の暮らし読了
最近は複数冊を同時に読み進めるという読書スタイルになっていて、読み終えるまでの時間が長くなってしまいます。鞄の中に2〜3冊の本、KINDLEで1冊、この時期は何着かのアウターのポケットに文庫本が各1冊。その時一番取り出しやすい所にある本を読んでいます。
今日読み終わったのはそんな中で最も興味深く次を読むのが楽しみで、ついついこればかり読んでしまうという1冊でした。昨年山と渓谷社から文庫化された「山の仕事、山の暮らし」。登山家である高桑信一氏が豊かな観察眼と表現力で、前世紀末頃の日本の山で暮らしていた人々の日々の営みを短編にまとめたものです。人里離れた山の中で伝統的な暮らしをおくる人から都会を離れ山に移り住んだ人まで19人が、何を糧に暮らしているか、どのような暮らしぶりであるかを紹介しています。1話がランチタイムに読むのにちょうど良い分量で、平日の中目黒のレストランでパスタを食べながら、脳みそは山の暮らしにどっぷりと浸っていました。
これでミラーレインのアウターのポケットが軽くなったので、次に読む現実逃避の一冊を探します。
Text & Photo : Shunsuke Ishikawa